観光の国際認証団体グリーン・デスティネーションズは、2024年「グリーン・デスティネーションズ・アワード」(GDアワード)を発表した。日本からは4地域が受賞。このうち、岩手県釜石市は、前回のシルバー賞からゴールド賞にランクアップした。
このほか、愛媛県大洲市、香川県小豆島(小豆島町、土庄町)、岐阜県高山市が初の審査に臨み、いずれもシルバー賞を受賞した。これによって、昨年シルバー賞を受賞した北海道ニセコ町と合わせて、日本からは5地域がGDアワードを獲得したことになる。
GDアワードを受賞した地域は、第三者認証機関からのお墨付きを得たことを意味し、持続可能な観光地として国際的な評価が高まることが見込まれる。また、受賞の証であるロゴマークの活用や、グリーン・デスティネーションズ公式ウェブサイトでの国際的なPRも可能になる。
GDアワードは2018年から始まった。「持続可能な観光」に関する取り組みについて国際基準「グリーン・デスティネーションズ基準(GD基準)」に基づいて評価され、その基準は「観光地管理」「自然と景観」「環境と気候」「文化と伝統」「社会福祉」「ビジネスとコミュニケーション」に分かれる。84の基準項目に対して審査がおこなわれ、60%以上で「ブロンズ賞」、70%以上で「シルバー賞」、80%以上で「ゴールド賞」、90%以上で「プラチナ賞」が与えられる。2024年10月現在は世界の61地域がアワードを受賞。
アワードを受賞した先に、GSTC(世界持続可能な観光協議会)が認定する認証を得ることがが可能になる。現在のところ世界で11地域が取得している。