大手航空データ分析のOAGは、2024年の世界の航空路線で最も混雑した路線を明らかにした。航空会社のスケジュールデータを基に提供座席数を算出したもの。
それによると、国際線では、香港発/台北行きの路線が世界で最も混雑した路線で、約680万席が提供された。輸送能力は前年比で48%増加したが、2019年と比較すると15%低いままとなっている。
2位は約550万席のカイロ発/ジェッダ行き、3位は約540万席のソウル(仁川)発/成田行き。ソウル発/成田行きは、2023年との比較で30%増加、2019年との比較でも68%増加し、順位も2019年の16位、2023年の5位からランクアップした。
4位は約540万席のクアラルンプール発/シンガポール行き、5位は約500万席のソウル(仁川)発/関空行きの路線が入り、アジア太平洋の路線が上位を独占した。
国内線では、札幌発/羽田行きが世界2位に
アジア太平洋以外の地域別で見ると、欧州/北米地域では、ニューヨーク(JFK)発/ロンドン行きが約400万席でトップ。ラテンアメリカでは、オーランド発/サンファン行きの路線が約230万席でトップとなった。
一方、国内線でみてみると、最も混雑した路線は、約1420万席を提供した済州島発/ソウル(金浦)。2位は新千歳発/羽田行きで約1190万席。3位は福岡発/羽田行きで約1130万席。このほか、日本では約800万席の羽田発/那覇行きが7位に入った。