OTAトリップ・ドットコム(Trip.com)は、2025年旧正月期間におけるアジア旅行者の傾向や人気の旅行先に関する最新トレンドを明らかにした。それによると、アジアの旅行者たちはより長い滞在、深みのある体験、従来とは異なる新しい旅行先を求める傾向が強まっているという。
2025年の旧正月期間、アジア各国では長期滞在が大きな特徴となった。同社のデータによると、アジア太平洋地域の旅行者の平均滞在期間は、前年比で最大10%伸びたという。
また、旅行先では「隠れたスポット」に注目が集まり、米サンルイスオビスポ、フランス・シャラントンルポンなど、従来の観光ルートではない旅行先が人気だったという。アジアの旅先でも、沖縄、マレーシアのセレンバンなど比較的知られていない都市への関心が高まった。
日本では、札幌、函館、登別など雪景色や温泉を求める旅行が中国、シンガポール、タイを中心に注目され、福岡、湯布院、別府など九州地方は韓国や台湾で人気が高まった。また、高山や富士河口湖といった山岳リゾートは、特に香港やタイの旅行者に好まれた。
同社の都市別の予約では、高松が前年比262%、高山が同158%、金沢と函館がそれぞれ同133%となった。
旅行同伴者は、家族が主流。特に中国本土やシンガポールでは、クルーズ旅行が人気を集め、昨年比で3桁成長。上海、シンガポール、ドバイへの寄港が人気で、福岡、済州島、プーケットなどの注目が高まっているという。
また、アトラクションでの子供向けチケットの予約も42%増加。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、香港ディズニーランド、東京ディズニーランドなどで特に増加が見られた。