2013年6月末に世界文化遺産に登録される見込みとなっている富士山観光の拠点となる静岡県・山梨県の両県は、知事の連名で日本旅行業協会(JATA)に対して富士登山に関する要望書を提出した。内容は、富士山登山で「弾丸登山」といわれる休息が不十分な夜通し登山に対するもの。両県は、これまでも強く自粛を呼びかけてきたが、さらなる自粛を求めている。
富士山への登山者は、年間35~40万人に上り、そのうち約30%を超えた登山者が「弾丸」であると推計されている。両県は、世界文化遺産に登録後はさらに増加が見込まれることから安全な登山環境の確保が課題のため「放置できない状況」として旅行業界への呼びかけを求めている。