国交省が2013年10月2日に発表した2014 年夏期ダイヤより増枠される羽田空港国際線の発着枠の配分について、日本航空(JL)は国交省大臣と同省航空局長に対して是正などの申し入れと行政文書の開示請求に関する文書を提出した。JALは、今回の配分が発表された直後から反発の姿勢を見せており、文書内では「不均衡な内容」を「到底承服できるものでない」と強い姿勢で改めて均等な発着枠の配分を行うことを要請した。
また、国交省に対して今回の配分決定に至る具体的な理由と、その経緯、JALの質問に対する具体的な説明を求めている。JALから国交省への質問については、以下のとおり(本文を要約)。
- 均等な配分よりも、子会の配分内容が「利用者利便の増進」に当たると判断したのか
- グローバルアライアンス間の競争は配分の検討に当たって考慮されたのか
- 国交省が「配分の考え方」で示した「事後的な抑制的判断」について
- 新規路線開設を抑制的に判断するとした判断基準を設けた理由
- 国交省が示した「競争環境の不適切な歪み」の定義は何か
- 「競争環境の不適切な歪み」有無と大きさについて国交省の認識