JATA田川会長が観光大臣サミット登壇、オリンピックに向けて世界の観光産業に「日本から『新しい風』を」

日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長は2014年11月4日、ロンドンで開催された「観光大臣サミット」に出席した。国連世界観光機関(UNWTO)とワールド・トラベル・マート(WTM)との共催によるもので、今回の会議には世界30数か国の観光大臣や観光局長、民間の要人が出席。「観光とメガ・イベント」(副題:継続できるレガシーの構築)をテーマに、2時間のパネル討論が行なわれた。

このなかで田川氏は、2020年東京五輪開催に向けた「観光立国創生へのチャレンジ」を発表。オリンピック・レガシーとして観光の重要性を認識した中長期のアクションプラン構築の必要性や、官民や異業種間などの強力なパートナーシップとそのためのプラットフォーム構築など5つのポイントをあげ、「日本から『新しい風』を世界の観光産業に吹き込み、持続可能な『ハイテクと文化を融合させた』観光立国の実現を目指したい」と東京五輪に向けて取り組む方向性を示した。

討論では冒頭、UNWTO事務局長のタレブ・リファイ氏が「メガ・イベントの実施地域はインフラ投資・雇用などが創出され、あらゆるコミュニティが関与する最も効果的なレガシーである」と発言。これを受けて、「メガ・イベントを実施する際、その影響と持続可能性を評価することを基本としている」(スペイン観光長官)、「メッカの巡礼は5日間で300万人が来る世界最大かつ最古のイベントである」(サウジアラビア観光局副局長)などのコメントがあった。

また、中小国からは「財政的に見合った持続可能な小さいイベントを支援している。『メガ』の新定義を確立すべき。例えば、3人だけのイベントでもSNSで500万人と対話ができる」(チュニジア観光大臣)など、新しい概念も提言された。

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