エイチ・アイ・エス(HIS)が、20代会社員に実施したアンケート「大学時代の卒業旅行に関する調査」で、卒業旅行が卒業後にも良い影響を残す結果が表れた。
アンケート回答者のうち、卒業旅行は72%が実施した。また、回答者のうち「大学時代の友人と現在も交友関係がある」のは、卒業旅行に行った人では92%だったのに対し、そうでない人は54%と大きな差が生じた。卒業旅行の経験者の9割以上が卒業後数年を経ても交友関係を維持していることから、HISでは卒業旅行と仲間の絆には強い関係性が垣間見られるとした。
さらに、卒業旅行に行った人の「大学時代の思い出ランキング」で、4人に1人にあたる23%が「卒業旅行が大学時代で1番の思い出」と回答。上位3位に「卒業旅行」を選んだ人は、65%を占めた。自由回答では「今でもたまに語り合える楽しい思い出」や、「最初で最後の旅行でハプニングを一緒に乗り越えて友人との絆が深まった」などのコメントが寄せられたという。
海外卒業旅行の人気の行き先は1位イタリア(30%)、2位フランス(29%)、3位アメリカ(ハワイ)、スペイン(22%、同率)となり、長距離方面がトップ3を占めた。特にヨーロッパの人気が強い。ただし、卒業旅行先の希望として「行きたいところに行けなかった」が65%と多数を占め、その理由には「予算オーバー」(51%)、「スケジュールが合わなかった」(38%)、「一緒に行く人との希望があわなかった」(11%)が上がった。
本来の希望は「国内」が37%、「海外」が63%だったが、実際に海外旅行をした人は20%に止まる。行き先に理想と現実のギャップがあるものの、卒業旅行で得られる思い出は代えがたいものがあることが、今回の調査で明らかとなった。
(トラベルボイス編集部)