日本能率協会総合研究所とリサーチ・ナウジャパン社はこのほど、20か国で海外旅行に関心のある4000名を対象に「和食・食文化」に関する意識調査を行った。
それによると、日本を訪れる動機としての魅力は、1位が「食文化・料理」(66.2%)、2位が「自然・景色」(63.2%)、3位「歴史・伝統文化」(59.2%)だった。
「訪日目的としての日本の魅力」トップ10は以下のとおり。
国別にみると、「食文化や料理がもっとも魅力」とする回答が多かったのは、1位がイタリア(66.7%)、2位が日本(66.2%)、3位台湾(63.5%)。次いで、スペイン、韓国、メキシコ、フランスなどが上位となっている。
「"食文化・料理"が魅力の上位となった国」トップ10は以下のとおり。
なお、「和食」のユネスコ無形文化遺産登録について「よく知っている」と回答した外国人は全体の19.0%で、「名前を聞いたことがある程度」が31.9%、「知らない」との回答が49.1%となった。和食への関心は高いものの、無形文化遺産登録の認知度は半数程度にとどまるようだ。
この結果は同社による「世界 20 カ国・地域インバウンド調査~『スポーツ』『和食・食文化』に着目して~」からの抜粋。
調査は2015年4月17日から5月18日まで、PCのほかスマートフォンなど複数環境によるオンラインリサーチとして実施された。対象者は過去3年以内の海外旅行経験、または今後3年以内の海外旅行意向を持つ4000名。対象国・地域は、韓国、台湾、中国、アメリカ、香港、タイ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、マレーシア、フランス、カナダ、インドネシア、ドイツ、フィリピン、ベトナム、インド、イタリア、スペイン、ブラジル。