スイスに本社を持つ高級ホテルグループのモーベンピックホテルズアンドリゾーツが日本市場での販売を強化する。2016年1月には日本事務所を開設、旅行業界へのアプローチを始めたところ。このほど、本社からトップが来日し、今後の拡大戦略や日本での展開を語った。
*写真は右からフランシス・バードランド国際営業担当副社長/メアリーローズ・アブロガール・トレンティノ氏が日本担当営業部長/ホーガー・ジェイコブスセールス&マーケティングアジア担当副社長
モーベンピックは世界25か国で84軒のホテルと1万6000名以上のスタッフを有する高級ホテル・マネジメント企業。1948年にレストラン事業で創業し、1973年からホテル事業を推進してきた。スイスのルーツを持つ個性的なホテル・コレクションであることや、起源となるレストラン事業を強みに、グローバルで拡大をしていく方針だ。
同社国際営業担当副社長のフランシス・バードランド氏(写真)によると、2020年までには加盟ホテル数を130軒まで拡大させる計画。現在のところ、30軒のホテルと契約が進んでおり、拡大は順調すすんでいるという。さらに、日本では営業を強化。バードランド氏は、日本市場は「世界でずっとカギとなってきた市場」との認識。ヨーロッパ市場の次なる展開として「日本への進出が必要になった」と、営業所開設の理由を話した。現在、6.7%だという日本人旅行者のシェアを拡大させたい方針だ。
営業活動では、ホテルのポリシーに添って人的な交流を重要視する。すでに、日本担当営業部長にはメアリーローズ・アブロガール・トレンティノ氏が就任しており、その活動に期待。また、同時に日本語ウェブサイトの公開も計画しており、人的な営業とオンライン展開でバランスをとりながら行っていくという。
トレンティノ氏は、日本での営業活動で「日本人に対しては、ホテルの強みである“食事”を打ち出していく。リピーターの拡大も行っていきたい。」と意欲的を示している。