ライドシェア世界大手「ウーバー」が自家用車のシェアリング実証実験、富山県南砺市で無償の市民ドライバー参加

富山県南砺市とウーバー・ジャパン(Uber Japan)は協定を締結した。南砺市では新たな地域公共交通の推進を目指しており、今後はUberのスマートフォンアプリを活用し、タクシー配車や、無償を前提にしたボランティア市民ドライバーによる自家用車利用のシェアリング交通などの実証実験を実施すべく、調査研究を進めていく。

協定の目的は2つ。

1つは、高齢化・過疎化への対応。現在も市営バスにより一部地域ではオンデマンド運行を実施するなど、地域住民の移動に対応してきた。しかし、既存サービスだけでは公共交通の利便に対する満足度は高いとは言えず、採算性にも課題があることから、ウーバーのマッチング機能の利用で、利便性の向上を目指すとする。

もう1つは増加傾向にあるインバウンド対応。北陸新幹線の開通や政府施策が功を奏し、南砺市にも外国人来訪者が増加傾向にあるが、2次交通では言語や現金のやり取りの課題があるという。これに対し、35言語に対応し、クレジット決済機能のあるウーバーのアプリの導入により課題の解決を図り、訪日旅行者の移動利便の向上を図る。

南砺市では、スマートフォンアプリを利用した交通オプションの提供により、地域の交通課題解決と地域経済活性化、さらには観光立国実現や地方創生に貢献していくとしている。

なお、ウーバー・ジャパンは、2015年2月に福岡市でもライドシェアの実証試験を実施している。その際のことは、以下のインタビュー記事へ。

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