オンライン旅行会社(OTA)大手のエクスペディアグループが2016年9月6日(米国現地時間)、マリオット・インターナショナルとの提携を発表した。マリオットが米国で展開するダイナミックパッケージ販売サイト「Vacations by Marriott」にエクスペディアの技術を採用し、需要拡大を狙うもの。
すでに9月1日より「Vacations by Marriott」では、航空券やツアー、体験サービス、レンタカーを販売可能なエクスペディアの技術を採用開始。ユーザーはエクスペディアが扱う475社以上の航空チケットを宿泊予約とセットで予約可能となった。
マリオット・インターナショナルでは今回の提携について、「当社とエクスペディア双方にとって手つかずの機会であり、旅行者とホテルオーナーの両方に新たな価値をもたらすことにつながる」とコメント。エクスペディアも、同社が強みとする技術やマーケティングデータを最大活用することで、新たなビジネスパートナーの範囲を広げ、利益向上につなげていく考えを示している。
従来は、ホテルなど宿泊施設はエクスぺディアなどのオンライン旅行会社(OTA)に客室在庫を提供し、OTAが航空券とセット販売をしてきた。今回の仕組みは、その逆パターン。世界の宿泊施設は自社サイトの販売を増加させることに注力する傾向にあり、今回の提携は、そのひとつの施策であり新たな展開といえる。