独ルフトハンザ・グループ、イタリアITA航空の統合を本格化、夏には欧州域内のフライト接続を最適化、スターアライアンス加盟は2026年前半

独ルフトハンザグループによるイタリアITA航空の統合が本格化する。2025年3月30日から、ITA航空はフランクフルト空港のターミナル1へ、ミュンヘン空港ではターミナル2に移転し、空港ラウンジの相互利用も始める。

また、同日から夏期スケジュールの開始に合わせて、欧州域内路線の運航スケジュールも調整。ルフトハンザグループのハブ空港であるフランクフルト、ミュンヘン、チューリッヒ、ウィーン、ブリュッセルとITA航空のハブ空港であるローマとミラノ間のフライト接続がグループ内で最適化される。

加えて、2月25日からはコードシェア接続の統合も実施。ITA航空の乗客は、ルフトハンザ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空、ブリュッセル航空が就航する250都市への接続が可能になる。ルフトハンザグループの乗客はシチリア、サルデーニャ、カラブリア、プーリアなど ITA航空のイタリア国内便への接続がスムーズに行えるようになる。

マイレージプログラムも統合。ルフトハンザグループの「Miles & More」会員は、ITA航空の全フライトでマイルを獲得および利用できるようになり、同時に、ITA航空の「Volare」会員は、ルフトハンザグループ4社が運航する全フライトでポイントの獲得および利用が可能になる。

ITA航空はスカイチームを離脱。スターアライアンスへの正式加盟は2026年前半になる見込みだ。

ルフトハンザ航空とイタリア経済財務省は2023年5月に、ルフトハンザ航空がITAの株式を3億2500万ユーロ(約520億円)で取得することで合意。2024年7月には欧州委員会もその買収案を承認した。ルフトハンザグループにとって、イタリアは本国のドイツを除くと米国に次ぐ2番目の市場となっている。

※ユーロ円換算は1ユーロ160円でトラベルボイス編集部が算出

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