デルタ航空、新ビジネスクラスの機内インテリアで表彰、スライド式ドアなどプライバシー重視が高評価

デルタ航空(DL)は、2017年4月4日にドイツ・ハンブルグで開催された「2017航空機インテリア・エクスポ」で、同社ビジネスクラスの「デルタ・ワン・スイート」がクリスタル・キャビン賞を受賞したと発表した。このアワードの結果は、機内インテリアのトレンドを左右すると言われている。

同賞は「キャビン・システム」「電子システム」「グリーン」「旅客向けハードウェア」など計7部門で構成。デルタ航空が受賞したのは、このうち最高峰と称される「革新的なキャビン・コンセプト」部門のクリスタル・キャビン賞。

デルタ・ワン・スイートは、同社が数十億ドルを投入して取り組んだ機内空間・サービス刷新の一環。ビジネスクラス初の試みとして、各座席スペースを仕切るスライド式ドアを設置し、プライバシーが保てる住居に近い空間を実現した。荷物の収納スペースもそれぞれのプライバシーを保てるよう配慮した。キャビンのイメージは以下のとおり。

デルタ航空:報道資料より

いわゆる「オール・スイート」仕様のビジネスクラスを導入した航空会社はデルタ航空が最初ではないが、より洗練されたプライベート空間であることが評価された。同社のプロダクト担当マネジングディレクター、ジョー・キーリー氏は「利用客自身が、もっと自由にカスタマイズできる座席を目指した」と話す。

デルタ・ワン・スイートは、2017年秋から運航開始される新機材で、A350型機に設置。続いて2018年からは、B777型機でも順次、導入する。当初は、米国/アジア路線に投入する計画だ。

クリスタル・キャビン賞は、「航空機での旅の近未来像」を提示する機内インテリアを対象に、計7部門で選定、表彰される。審査員は、航空業界や機材製造の専門家など29人。2017年は第11回目で、21か国から85件の応募があった。

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