米エクスペディアの最高経営責任者(CEO)、ダラ・コスロシャヒ氏がウーバーの経営トップに指名された。AP通信によると、ウーバーの取締役会のメンバー8人は、3日間にわたるミーティングを経て、8月27日に投票し、コスロシャヒ氏を選出した。
*写真:コスロシャヒ氏が2016年5月に来日した時の様子(撮影:トラベルボイス編集部)
コスロシャヒ氏はブラウン大学卒のエンジニアで、2015年8月からエクスペディアのCEO。米ファナティクスとニューヨーク・タイムズの取締役も務めている。退任したトラビス・カラニック氏の後任として、ウーバーのCEOに就任するが、近年指摘されてきたセクハラ問題などの社内変革に加え、自動運転車両への投資に伴う赤字拡大からの経営立て直しなど、課題は多い。
またウーバーの取締役会は、後任CEOの選出でも推薦する候補者が割れてもめたほか、お互いに提訴し合うなど、派閥の対立が激しいことで知られている。
なお、関係筋によると、最有力候補と目されていたジェネラル・エレクトリック(GE)社の前CEOで現会長、ジェフリー・イメルト氏は辞退した。