旅行・宿泊業の倒産件数、2017年9月は合計10件、負債総額は22.2億円 -東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、2017年9月度の旅行業と宿泊業の倒産件数は計10件となった。負債総額は合計で22億2200万円。

旅行業は2件で、前年の3件から減少。3か月ぶりに前年同月を下回った。負債総額も2億1000万円から3600万円に大幅減少。2件とも負債1000万円台の小規模倒産で、事業清算型の破産だった。ただし、1~9月の累計は前年同期の1.2倍のペースとなる24件で、この勢いで推移すると2014年以来3年ぶりに年間30件を超える可能性が出てきたという。

宿泊業は8件で、前年の6件から増加。2か月ぶりに前年同月を上回った。負債総額は21億8600万円。負債1億円以上5億円未満が5件で最も多かった。倒産形態は破産が7件、特別清算が1件。すべてが清算型となった。地区別では関東が3件、その他、東北、中部、近畿、中国、九州が各1件だった。1~9月の累計は前年比17.8%増の66件で、2年ぶりに前年同期を上回っている。

宿泊業で負債総額が大きかった倒産では、5億5000万円の亀山亭(大分県日田市)。2015年8月期に8億400万円の大幅な債務超過に陥り支援機関を交えた再建計画案を策定。会社分割による新会社・株式会社亀山亭ホテルでの事業継承を行なった。また、静岡県松崎町の大沢温泉ホテルは、負債総額4億2000万円。客足が鈍っていたところ、東日本大震災を機にさらに鈍化。2014年6月から休業し、旅館不動産は競売で売却されたが、負債が残っていた。


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