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観光庁による訪日外国人消費動向調査(2017年年間値・速報)によると、外国人旅行消費額が前年比17.8%増の4兆4161億円。2017年はすべての四半期消費額が過去最高額を更新。年間値は5年連続で最高となり、初の4兆円超えに至った。一人当たりの旅行支出は1.3%減の15万3921円(速報)。
旅行消費額と訪日外国人旅行者数の推移は以下のとおり。
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国・地域別にみると、中国が全体の38.4%を占める1兆6946億円でトップ。次いで台湾が5744億円(全体の13.0%)、韓国が5126億円(同11.6%)、香港が3415億円(同7.7%)、米国が2503億円(同5.7%)と続き、これら5か国で全体の76.4%に至った。
一人当たりの旅行支出が最も多いのも中国(23万円)。次いで、オーストラリア(22万6000円)、イギリス(21万5000円)、スペイン(21万2572円)、フランス(21万2443円)。ただし、これら上位国のうち、中国、オーストラリアは前年比マイナスで推移。一方、イギリスは18.5%増、フランスは12.4%増と拡大傾向がみられた。
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費目別にみると、2017年も「買い物代」が最多(1兆6398億円、構成比37.1%)だが、飲食費(8856億円、構成比20.1%)とともにわずかに前年よりも減少。一方で、宿泊費(1兆2451億円、構成比28.2%)、娯楽サービス費(1439億円、構成比3.3%)は微増となった。
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なお、この数字は速報値であり、今後改訂される可能性がある。