日本観光振興協会はヴァリューズと共同で、観光関連サイトの2017年閲覧者数ランキングをとりまとめた。それによると、旅行・交通分野のウェブサイトでは、パソコンとスマートフォンからのアクセスはいずれも1位がリクルート「じゃらん net」、2位が「楽天トラベル」。パソコン経由の3位は「トリップアドバイザー」、スマホ経由の3位は「RETRIP」だった。
1位「じゃらん net」の閲覧者数は、PCからのアクセスがほぼ前年並みの3540万人、スマートフォンは前年比11.4%増の3720万人。PCからの上位では昨年より閲覧者数が減数しているサイトが目立つ一方、スマホの上位サイトは増加したサイトも多く見られた。ただし、「トリップアドバイザー」「Booking.com」「エクスペディア」「トリバゴ」といった海外発のサービスは揃ってPCからの閲覧者数が拡大傾向に。また、スマホでは予約機能をもたない観光情報メディア「icotto(イコット)」が前年と比べて262.2%増と大幅な伸びを示した。
旅行・交通分野のウェブサイト分野閲覧者数ランキング上位は以下のとおり。
なお、「観光」に関する検索流入数(PCとスマホの合算)の1位は、「トリップアドバイザー)(67.9%増の721万6000人)、2位が「じゃらんnet」(58.8%増の721万人)、3位が「RETRIP」(6.8%減の606万人)だった。
「観光」を含む検索からの流入先は以下のとおり。
都道府県の公式観光情報サイト、トップは「GO TOKYO」、スマホは「観光いばらき」が2位に
都道府県の公式観光情報サイトをみると、PCとスマホ経由の両方で東京都のサイト「GO TOYO」がトップ。いずれも100万人超えとなり、他のサービスを大きく引き離す結果になった。
PC経由の2位は大阪府の「OSAKA-INFO」(110.7%増の89万3000人)、3位が山梨県「富士の国やまなし観光ネット」(21.7%減の86万1000人)。スマホ経由の2位は茨城県の「観光いばらき」(10.8%減の97万2000人)、3位は三重県「観光三重」(8.2%減の92万7000人)。
PCで2位、スマホで4位にランクされた「OSAKA-INFO」は前年より増加。ヴァリューズでは、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムといったSNSの活用に積極的な点がその要因にあると分析している。
この調査は、ヴァリューズのネット行動分析サービスにより、同社が独自に定義した「旅行・交通」分野のウェブサイトや都道府県の公式観光情報サイトをもとに実施したもの。年間閲覧者数を集計し、さらに「観光」を含む検索からの流入人数を集計した。