アメリカン航空の羽田路線の強みとは? 来春の路線拡大を目前に営業戦略を聞いてきた(PR)

【2020年3月16日追記】新型コロナウイルス感染拡大に伴い、羽田/ダラス フォートワース線は2020年5月まで、羽田/ロサンゼルス線は2020年5月6日まで運休となりました。(トラベルボイス企画部)


新飛行経路の運用開始で、2020年3月29日から大幅増便する羽田発着の国際線。日米路線は方面別で最大の1日50便が割り当てられ、航空座席は大幅に増加する。都心に近い羽田空港への就航は、日本人の海外旅行と訪日客の双方での需要拡大が期待されるが、運航する航空会社には新路線での営業強化が求められている。ワンワールドメンバーである日本航空(JAL)との太平洋共同事業を行なうアメリカン航空の戦略を、日本地区営業本部長の矢島隆彦氏に聞いてきた。

羽田拡大でネットワークの強みが増幅

矢島氏は来春からの羽田路線の拡張について、「日本のお客様にアメリカン航空の世界的なネットワークを活用いただく絶好の機会」との方針を説明する。

アメリカン航空は61か国365以上の就航都市に1日6800便を運航しており、特に北米から中南米およびメキシコ・カリブ海へは最大のネットワークを有する。来春の羽田増枠では、新規開設で羽田/ダラス フォートワース線、1日2便体制に増便する羽田/ロサンゼルス線の運航を開始することになっており、太平洋路線のゲートウェイと位置付ける両空港から米国内外へ、最大の就航キャリアとして多様な乗り継ぎの選択肢を提供する。

スムーズな乗り継ぎ時間で利用できる就航都市の数は、南北アメリカ大陸の220以上。特に、中南米方面では業界最多の便数を運航している。また、今回増便する羽田/ロサンゼルス線では、運航スケジュールが他社と異なるため、より多くの目的地へ利便性の高い接続を提供できるという。

さらに、2011年から続く日本航空との共同事業では、アジアから米国の9の目的地に1日17便でコードシェア運航を実施することになる。矢島氏は、「共同事業パートナーである日本航空(JAL)とともに、東京のビジネス中心地だけでなく、日本国内やアジアの様々な都市にも重点的に取り組むことができる」と、共同事業における羽田拡張のメリットを強調。よりシームレスで利便性の高いネットワークを提供することが可能になるのだ。

アメリカン航空 日本地区営業本部長 矢島隆彦氏

サービス、プロダクトへの継続した投資

ネットワークのみならず、機材や機内ファシリティ、空港ラウンジなどのプロダクト、サービスもアメリカン航空の強み。例えば、新規開設の羽田/ダラス フォートワース線には、最上位クラスの「Flagship™(以降Flagship) ファースト」を導入。日米路線でファーストクラスを提供する米系航空会社は、アメリカン航空のみだ。

羽田-ダラス フォートワース線に導入される777-300のFlagship ファースト

2013年以降、機材や空港ターミナル、ラウンジなどのプロダクトや従業員に280億米ドル以上もの投資を行なっており、矢島氏も「プレミアムなファーストクラスとビジネスクラス、Flagshipラウンジを誇りに思っています。業界トップの座を揺るぎないものにするために、これらのプロダクトに大規模な投資を行なってきました」と自信を示す。

機内では、日米路線の全便に日本語を話す客室乗務員を最低3名搭乗。機内エンターテイメントでは、日本の映画やテレビ番組、音楽などの視聴も可能だ。

さらにサービス、プロダクト面でも日本航空とのパートナーシップを発揮。共同プロジェクトで実現した、日本料理の名店「くろぎ」の黒木純シェフ監修の機内食を提供する。矢島氏は、「日本航空とともに、日本のおもてなしをベースとしたアメリカらしさを提供することを目指しています」と、日本人に喜ばれるサービス提供に取り組んでいることをアピールする。

法人事業はメキシコと中南米都市が順調

アメリカン航空は32年前から日本に就航しており、矢島氏は「最も重要な国際市場の一つ」と、アメリカン航空の日本市場に対する姿勢を説明。現在、日本支社では「法人(Corporate)」「レジャー&グループ(Leisure & Group)」「新規事業(New Business)」の3つのチームでビジネス活動を行なっている。

法人事業では、アメリカン航空のネットワークが充実しているメキシコと中南米都市へのビジネス需要が好調。企業との直接的な関係構築を、同事業での最重要の営業活動と位置付けており、スピーディーな市場投入を重視している。特にビジネス需要では、オンライン予約ツールの浸透に伴う予約行動の移行について、その対応の検討などに注力。また、出張管理(BTM)会社とも密な連携を取り、新たなビジネスチャンスも創出しているという。

さらに、新規事業では、特に中小企業に焦点を合わせた事業開拓を重要な営業活動として取り組んでいる。既存のBtoBの法人顧客に加え、顧客となり得るあらゆる中小企業に戦略的にアプローチし、市場シェアの拡大に取り組んでいるところだ。

ロサンゼルスからブエノスアイレスへの直行便を運航しているのは、アメリカン航空だけ。

レジャー&グループ事業は旅行会社との連携を重視

レジャー&グループ事業ではカンクン、ブエノスアイレス、リマなどの中南米の人気観光都市や、マイアミ、オーランドといったアメリカ東海岸への渡航者が増加。特に、プレミアムレジャーを重点分野と位置付け、ロサンゼルス空港で容易な出入国審査と通関検査が受けられる「プライベートスイート」と、ロサンゼルス空港とニューヨークJFK空港で提供するBlade社の「ヘリコプター送迎サービス」の2つを含む「Five Starサービス」が、著名人を中心に利用が増加している。また、グループでは、MICEのうち特に会議やコンベンションの需要が増しているという。

LAXとJFKで利用できるプライベートスイート。キャデラック車で搭乗機まで送迎され、そのあと専用の出入国審査と通関検査を受けられる。

矢島氏は、レジャー&グループ事業において、「我々だけでは日本市場向けの新たな目的地を開拓できない」とし、旅行会社や会議プランナー、グループ主催者とのビジネスを重視。さらなるパートナーシップを強化していく考え。今後も運賃やプロダクト、サービス、そして日本の旅行者にとって我々が魅力的な選択肢となる理由を共有すると同時に、「代理店販売で我々がさらにサポートできることが必ずある」とし、代理店のニーズに耳を傾け、相互協力で連携しあえるよう、全力を尽くしていく方針だ。

なお、アメリカン航空では昨年に引き続き、2020年1月4日~12日まで、東京/ラスベガス間の直行便を運航。日本からも商談や視察などで来場者の多いエレクトロニクス分野の国際見本市「CES(consumer electronics show)2020」の開催にあわせた需要に対応する。また、今秋も東京国際映画祭で3年目となるオフィシャルパートナーを務めたほか、プロゴルファーの小平智選手とのスポンサー契約や、アーティストのMIYAVIとのブランドアンバサダー契約など、様々な取り組みで多方面へのアプローチを広げ、ブランドとプロダクトのピーアールに努めている。

広告:アメリカン航空 aa.com

お問い合わせ:アメリカン航空予約センター 03-4333-7675

記事:トラベルボイス企画部

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…