日本政府観光局(JNTO)によると、2020年2月の日本人出国者数(推計値)は、前年比14.2%減の131万6800人となった。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大で、人々の外出や旅行に対する自粛ムードが増長するなか、2月は外務省の感染症危険情報の対象国地域が拡大。旅行会社のツアー催行や業務渡航実施の判断に影響が出始める「レベル2:不要不急の渡航はやめてください」は、1月31日に中国全土に、2月25日には韓国・大邱(テグ)および慶尚北道清道(チョンド)郡にも発出された。
これ以外にも、需要状況に応じた航空路線の縮小など、実質的な渡航の機会も減少。日本政府の渡航情報対象地域の拡大や各国の入国制限の措置も強化されており、3月以降はさらなる旅行者数の減少が見込まれる。