京都市の門川大作市長は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、観光業者に緊急メッセージを発表した。京都市でも、多くの人と接客している人の感染例が発生しており、このままの状況では、爆発的に感染者が急増するオーバーシュートになりかねないとの危機感を表したうえで、(1)換気の悪い密閉空間(密閉)、(2)人が密集している(密集)、(3)近距離での会話や発声が行われる(密接)の3条件が同時に重なった場の回避を呼びかけた。
*右写真:2019年12月にトラベルボイス編集部が撮影した門川市長
そのうえで、多くの人が密集・密接する状況を未然に防ぐため、一旦開催した二条城の夜間のライトアップやプロジェクションマッピング、円山公園シダレザクラライトアップを中止する。また、屋外に設置している京都駅北口バスターミナルなどの喫煙場所(18箇所)を当面の間、閉鎖する。
さらに、京都市の4月1日付の職員採用発令式及び人事異動発令式、京都市教育委員会の採用発令式を中止し、研修等は分散して行う。
飲食店舗に向けては、飛沫感染・接触感染予防の観点から、製造、流通、調理、販売、配膳の各段階で、衛生管理の徹底を要請。以下の取り組みを呼びかけた。
- 同一の容器で、また、人が固まっての試飲・試食は、感染拡大の危険が あるので避ける。
- 販売にあたって、容器包装をしていない食品の提供や陳列の衛生管理を 徹底する。
- ドアノブやテーブル、カウンターなどの消毒を徹底する。
- 飲食店では、可能な限り席と席の間を離す。
- トングやメニューなどをできる限り共用で使わない。