EDI基幹プラットフォームサービスを提供するプラネットと購買行動データ分析を行うTrue Data(トゥルーデータ)は、中国の訪日リピーターを対象とした日本および日本製品についての意識調査を実施した。新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響により、インバウンド消費が激減している状況のなか、ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)が調査設計を企画したもの。
それによると、今後の訪日旅行に関する意識では、「これまで通り日本を訪問したい」が29.3%。「状況をよくみて、日本を訪問するかどうか判断したい」は56.7%という結果になった。地域別では、「これまで通り訪問したい」が沿岸部で33.3%、内陸部で25.9%。「状況をよくみて」が沿岸部で53.0%、内陸部で59.9%。
「いつぐらいの時期に日本を訪問できるか」の質問について、最も多かった回答が今年10月以降で21.6%。次いで来年以降の18.6%が続いた。
このほか、日本の新型コロナウイルスへの対応に関連して、日本の好感度の変化も調査。「とても好感度が上がった」(28.6%)と「少し好感度上がった」(46.3%)を合わせると、約75%の人が好感度が上がったと回答した。
その理由として、最も多かった回答は「日本から中国に支援物資をいち早く届けられたこと」(73.4%)。そのほか、「中国から日本へのチャーター便をすぐに実行したこと」(60.8%),「日本滞在中の外国人旅行者に丁寧な対応や医療支援を行ったこと」(57.9%)、「日本が感染の恐れがあるクルーズ船を受け入れたこと」(34.0%)、「中国についての報道姿勢が批判的なものではなかった」(38.0%)が挙げられた。
この調査は、訪日経験3回以上、かつ1年以内に訪日した20~59歳の男女644人(沿岸部300人、内陸部344人)に対して、2020年3月23日~25日にかけてインターネットで行われた。そのなかで、最も多かった訪日回数は3回、直近の訪日時期で最も多かったは2019年12月。