グーグル(Google)は2020年5月25日に緊急事態宣言が全面解除となったのを受け、外出自粛要請下から5月末までの検索動向の変化を発表した。
このなかでグーグルは、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな影響を受けている「旅行」に注目。「国内旅行」の検索は、新型コロナ感染拡大で低迷したが、ゴールデンウィーク明けから回復傾向に。5月後半には一時、2019年や2018年の同時期を上回るようになった。
関連検索では、それまでほとんど検索がされていなかった「国内旅行 補助」が急上昇し、政府が発表した需要喚起策「Go Toキャンペーン」の影響もみられる。また、外出自粛を要請されていた今年特有の検索でもある「国内旅行 いつから」は、ゴールデンウィーク明け以降、大幅に上昇した。グーグルでは、人々の「外出」への気分が前向きに変化しているように見られるとしている。
「旅行」以外にも、前年と比べて検索が減少していた「キャンプ」や「動物園」なども上昇に転じ、前年同時期の比率に近づいてきた。室内施設の営業再開の動きを受け、「美術館」や「博物館」などの検索も5月になってから上向き始めたが、以前の水準に戻るにはもう少し時間がかかるとみる。ただし、関連検索で「博物館 予約」などが上昇していることから、密を避ける新たな鑑賞方法が進むことで、室内施設の検索も回復するとみている。
一方、新型コロナの影響で増加した「コロナウイルス」「除菌」「免疫力」などの検索は低下。ただし、都心を中心に5月以降、「第二波」の検索は増えており、コロナへの不安や心配は解消されていないことがうかがえる。