旅行商品情報を提供するトラベルズー・ジャパンが実施した「GoToトラベルキャンペーン」意識調査で、同社サイト会員の「GoToトラベルキャンペーン」利用意向は87.5%に上り、2020年10月が利用したいピークとの結果が発表された。旅行選択の基準は「3密回避」が最多で、「最大半額補助されるので豪華な旅をしたい」との回答も上位に入っている。
調査は2020年6月3~7日に日本国内のトラベルズー会員を対象にインターネットリサーチで実施。有効回答数は3013だった。
国内観光需要の喚起を目的に、最大半額相当(1泊あたり最大2万円)の補助が適用される「GoToトラベルキャンペーン」だが、トラベルズー会員で旅行好きとみられる人たちの間でも認知度は29.1%にとどまり、一般消費者への正確な情報発信が必要なことが浮き彫りになった。ただ、7~12月に複数回の国内旅行を検討している人は76.8%。キャンペーン内容を説明した後の補助利用意向は87.5%に上り、早期旅行再開に対する意欲の強さを促していることもうかがえる。
また、委託先公募の仕切り直しが表明されたことも注目が集まっているキャンペーン開始時期。調査で利用時期の希望を尋ねたところ、10月が55%でトップだった。例年、旅行需要が高い7月(27.8%)、8月(37.4%)を上回ったことについて、同社は「新型コロナウイルスに対する不安と、旅行再開に対する意欲との心理的なバランスがある」と分析している。
では、キャンペーンにおける旅行選択基準はどうなっているのか。最も多かった回答は「混雑している時期や旅先を避けて旅行を計画したい」が51%に上り、3密回避の意向が強いことがわかる。2位は「コロナ流行以前から計画していた旅先に行きたい(38.5%)」で、3位は「最大半額相当補助されるのでいつもより豪華な旅をしたい(37.9%)」だった。キャンペーンにより、ハイクラスの旅が開拓される可能性もありそうだ。