EU加盟国、域内の移動自由化に向けて、共通の規制と検査ルールで合意、3色で感染リスク国を見える化

EU加盟27カ国は、EU内の移動自由化に向けたガイドラインに合意した。今後、共通の規制と検査の仕組みを導入する。EU加盟国は今年3月から、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、各国それぞれの規制で国境を閉じてきた。

今後、EU加盟国は欧州疾病予防管理センター(ECDC)にそれぞれの感染データを提出。過去14日間の10万人あたりの新規感染者数、検査率、過去一週間の陽性率を基準として、「グリーン」「オレンジ」「レッド」に色分けして国ごとにリスク度を表示する。

グリーン国間の移動は自由化されるが、オレンジ国およびレッド国からの旅行者に対しては、自主隔離、到着時の検査など規制が継続されることになる。

グリーン国に指定されるためには、14日間の平均新規感染者数が25人以下、陽性率が4%以下になることが必要。現在のところ、ほとんどのEU諸国がオレンジあるいはレッドに指定されている。

EU加盟国は、新たな規制を課す場合、可能ならば48時間以内に隣国にその情報を提供することでも合意した。

また、EU議会は、加盟国に対して、EU以外からの旅行者の受け入れを拒否すべきではないとしたうえで、海外旅行者の入国に規制が必要と判断した場合は、EU諸国に対する規制と整合性を持たせるように求めている。

一方、国際空港評議会(ACI)や国際航空運送協会(IATA)など航空関連団体は、EUがハイリスク国からの旅行者に対して、隔離の代わりに出発前検査の仕組みを採用しなかったことに失望したとする声明を出した。

今回合意されたガイドラインに法的拘束力はなく、感染防止対策は引き続き各国政府の責任のもとに行われる。

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