「地球の歩き方」を発行するダイアモンド・ビッグ社は、新型コロナウイルスにともなう旅行者の意識調査を行った。実施時期は2020年9月末~10月中旬で、回答者は1063人。同社は2020年5月と7月にも意識調査を実施しており、今回が三回目となる。
それによると、海外旅行の出発希望時期については、「2021年7月以降」が最も多く30.4%、次いで「2021年4月~6月」(24.0%)、「2021年1月~3月」(15.3%)となり、前回調査から大きく後退した。前回調査では「2020年11月~12月」が25.7%、2021年以降は約4割。今回は「2021年1月以降」と「しばらく海外旅行には行かない、未定」を合わせると約9割にのぼった。
希望の海外旅行先については、42.1%が「今年予定していた旅先を選ぶ」と回答した一方、「選び直す」(35.8%)と「決めていない」(19.8%)を合わせると半数を超えた。その理由として、「外国人旅行者を歓迎する雰囲気のところに行きたい」「感染対策がしっかりしているところを最優先したい」「行ける時期によって旅先を選びたい」などが挙がった。
また、海外旅行にPCR検査が必要な場合について、「自費で陰性証明書を取得しなければならいない場合は旅行を控える」との回答が35.8%となり、「検査自体受けたくない」(7.5%)を合わせると、半数近くが自費でPCR検査を受けて海外旅行に行くことに否定的な回答となった。
年代・性別で見ると、「自費で陰性証明書を取得しなければならいない場合は旅行を控える」については、20歳代女性で50%、30歳代女性で45.7%と高い結果となった。
このほか、コロナ禍で注目を集めているワーケーションについても調査。「体験してみたい、体験済み」は40%となり、特に30~39歳代男性で強い関心が見られる結果となった。「体験してみたい」の内訳を見ると、「国内で体験してみたい」が30.4%、「海外で体験してみたい」が19.9%。