京都市観光協会は、2020年9月の市内64ホテルにおける宿泊客数をまとめた。それによると、日本人延べ宿泊客数は前年同月比23.9%減で、4ヶ月連続で前月を上回るとともに、前年同月の約8割の水準にまで回復した。同協会では「GoToトラベルキャンペーン」や4連休などが追い風になったと分析している。
一方、外国人延べ宿泊客数は同99.7%減の821人で、全ての国・地域において外国人の宿泊がほぼゼロとなる状況が6ヶ月間継続している。
客室稼働率は、前月(22.8%)よりも10.2ポイント高い33.0%。休業するホテルも少なくなり、前月からの改善は5ヶ月連続で続いているが、外国人需要が消滅していることから、前年同月と比較すると49.9ポイント低い値であり、依然としてホテルにとって厳しい水準が続いている。
10月以降については、10月1日から「GoToトラベル」に東京発着が追加されたことから、日本人宿泊客数は引き続き回復すると予想。宿泊予約サイトの利用状況に基づく10月の国内宿泊予約需要を見ると、前年をわずかに下回る水準にまで回復しており、年末まではある程度この勢いが続く見込み。ただし、11月後半の連休期間を過ぎると、客室販売価格の水準は下落。冬場の需要獲得に向けて各施設が早い段階から価格競争を行っているためとしている。