大手製薬会社ファイザーが開発中の新型コロナウイルス・ワクチンの試験で90%以上の予防効果が認められたと発表した後、2020年11月9日の銀行や旅行レジャー系企業の株価は10%以上上昇した。市場が、コロナ禍で最も影響を受けた業界への好材料としていち早く反応した形だ。
ヨーロッパでも、銀行の株価指数が2011年の金融危機以来最大となる10.9%の上げ幅を記録。フランスのソシエテ・ジェネラル銀行は18%、BNPパリバは14.5%上昇した。
ウォール街では、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマンサックスの株価が市場前取引で4%から8%上昇した。
航空業界では、ブリティッシュ・エアウェイズの親会社IAGの株価も大きく反発し、40%近く値上がり。アメリカでは、ユナイテッド航空、アメリカン航空の株価が市場前取引で20%以上急上昇した。
ネットフリックス、アマゾン、アップルや、巣ごもり需要で大きな利益を挙げた企業が上場するナスダック100指数でも同様の動きが見られる。
※この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事:Airlines and Travel Companies Get Lift From News of 90 Percent Effective Vaccine
著者: トム・ローリー(Tom Lowry)、Skift