世界的な航空輸送情報技術会社のSITAは、各航空機関が新型コロナウイルスの検査結果やワクチン接種記録を安全に共有できる「ヘルス・プロテクト (Health Protect)」を立ち上げた。すでに、ドイツおよびエストニアからアラブ首長国連邦(UAE)へのフライトで実証が行われ、まもなくミラノ・マルペンサ空港でも実証が開始される。
ヘルス・プロテクトは、電子健康旅行証明(Health ETA)、事前旅客手続き(Adavnce Passenger Processing: APP)などSITAソリューションを含み、他社が開発するデジタルヘルスパスと組み合わせることで、航空会社、空港、各国当局などが旅客の健康情報や各種証明書を確認できるもの。SimplyGoなど複数のデジタル健康証明とシームレスに連動させることが可能で、アプリの組み合わせでチェックイン時に目的地の入国に必要な証明書の不備も確認することができる。また、空港では、既存の旅客手続きシステムとの統合も可能となる。
実証が実施されたUAE便では、搭乗者は出発前にSimplyGoのアプリに陰性証明を登録。出発地の航空会社、出国審査、UAEでの入国審査それぞれで認証された。