グーグルは、世界中のホテルおよび旅行会社向けに、「Googleトラベル(google.com/travel)」上でのホテル予約のリンク掲載を無料で提供する。これまで、ホテル予約への掲載は広告のみで提供され、広告入札モデルで表示ランクが決められていた。
今回の変更で、独立系ホテルからOTAまであらゆるホテルおよび旅行会社が、Googleトラベルを活用することができる。そして、リアルタイム価格や空室状況の情報配信が可能になる。
ユーザーのホテル検索の結果は、グーグルがユーザーに最も適していると判断した結果を表示する。検索結果の位置は、広告として購入することはできないが、既存のホテル広告を利用することで上位表示の入札が可能となる。この判別は、ホテル予約モジュール内の「Ads」バッジでユーザーが判断できるようにするという。
すでに、ホテル・プライスAPIやホテル広告でホテル予約リンクとつながっているパートナーであれば、変更手続きなしにそのまま利用が可能。初めて利用するホテルおよび旅行会社は、グーグルの「ホテルセンター」アカウントを通じて参加する。
グーグルは今後数ヶ月以内に、新規パートナー向けに登録プロセスを改善し、複雑な技術操作を行わず、価格や空室状況を直接反映させるツールを導入していく予定だ。
グーグルは2020年初めに航空会社向けにGoogle Flightsへの無料参加を開始。4月にはオンラインショッピングでの無料掲載を始めている。