台湾とパラオは2021年4月1日から、相互で自己隔離を免除するトラベルバブルを開始する。パラオは、台湾との外交関係を維持している国のひとつ。台湾にとっては、外国との初めてのトラベルバブルとなる。
トラベルバブルが認められるのは団体ツアーのみ。旅行者は、過去6ヶ月間で海外渡航歴がないこと、過去2ヶ月間で自己隔離を求められていないこと、過去3ヶ月間で新型コロナウイルスに感染していなことが条件となる。また、台湾の出発前と帰国時にはPCR検査を受け、帰国後5日間の健康観察も義務化される。
台湾は、新型コロナウイルスの抑え込みに成功しているが、現在もすべての旅行者に対して入国後2週間の自己隔離を求めており、台湾居住者以外は海外からの旅行者の受け入れを厳しく制限している。
一方、パラオは、感染リスクの高い地域からの旅行者に対しては、入国後14日間の自己隔離を義務化。感染リスクの低い地域からの旅行者に対しては、短い隔離期間で対応している。
パラオのウィップス大統領は、観光振興のために3月28日に台湾を訪問する予定。現在、パラオから台湾への旅行は医療目的が多く、台湾は検査体制や医療サービスが整っていることも、今回のトラベルバブル実現の背景にある。