観光庁が発表した国内の大手旅行業46社・グループの旅行取扱状況(速報)によると、2021年5月の総取扱額は前年同月比284.1%増の414億609万円だった。コロナ前となる前々年(2019年)同月と比較すると90.2%減。
国内旅行は同354.5%増の370億497万円となったが、前々年比では84.9%減となり、4月の74.8%減よりも悪化した。海外旅行は同45.4%増の37億1742万円(前々年同月比97.6%減)、外国人旅行は同831.6%増の6億1369万円(同97.2%減)。
また、旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は海外旅行がゼロ、外国人旅行が37万4000円で取扱人数は28人。国内旅行は取扱額が96億3804万円(前々年同月比同88.3%減)、取扱人数が27万6734人(同89.5%減)。
主要各社・グループの取扱額を前々年同月比でみると、JTB9社が前々年同月比87.9%減の170億円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が同96.8%減の10億9600万円、KNT-CTホールディングス13社が同94.5%減の27億6800億円、日本旅行が同89.1%減の48億8000万円。昨年比では大きく増加しているものの、コロナ前の水準からみると引き続き厳しい状況が続いている。