欧州委員会は、グーグルに対して、検索で提示されるフライトとホテルの価格は「最終的なものであり、合理的にあらかじめ計算された料金と税金を含めるべき」との声明を出し、価格の透明性をさらに高めるように要求している。米・観光産業ニュース「フォーカスワイヤ」の報道をまとめた。
グーグルには、欧州の規制当局に変更通知を行うために2ヶ月間の猶予が与えられている。また、声明では、グーグルが十分な変更を実施しない場合、「さらに追加の対話が必要になる。当局は最終的に何らかの制裁を課す可能性がある」との見解も示されている。さらに、消費者保護当局から消費者保護規則の違反の通知を受けた場合、グーグルはそのコンテンツへのアクセスを無効にすべきだとしている。
この声明に対して、グーグルの広報は「私たちはこの対話を歓迎し、消費者保護機関および欧州委員会と緊密に協力して、ユーザーにとって有益であり、さらに透明性を提供する改善をどのように行うことができるかを検討している」とコメントした。
2020年11月下旬、大手オンライン旅行会社のブッキング・ドットコムやエクスペディアなどの法定代理人は、欧州の競争委員会に書簡を送り、欧州委員会は2017年にグーグルに対して課した24億2000万ユーロ(約3150億円)の罰金を執行するように要請していた。
※ユーロ円換算は1ユーロ130円でトラベルボイス編集部が算出