プライシング・ソリューションを提供するハルモニア社は「ウィズコロナで考えるバスツアー価格に対する意識調査」を実施した。新型コロナウイルスの流行によって利用者が減少しているバスツアーについて、消費者の意識や行動の変容を調べたもの。
調査対象は一都三県で直近3年間に旅行会社を利用し、かつバスツアーに参加した35歳~85歳までの男女で、本調査サンプル数は798。今年7月20日~27日に実施された。
バスツアーの内容と許容できる価格帯については、プラン1「果物狩り+レストランでの昼食+お土産をセットにした日帰りスタンダードプラン」、プラン2「プラン1の昼食をフレンチレストラン(ワイン付き)にアップグレード」、プラン3「プラン1の座席を1名で2席利用にアップグレード」を仮設定として調査。
その結果、特定のプランを食事・席の広さをアップグレードしても、理想価格はスタンダードプランとほぼ変わらず、利用者がバスツアーに対して一定の価格感を持っていることが分かった。
また、基本内容と2席利用のアップグレードを比較すると、価格受容帯の上限額に1.4倍の差があったことから、コロナ禍の対策として値上げの可能性が見えることも分かった。
どのような条件の場合にバスツアーの価格の「値下げ」をして欲しいか尋ねたところ、トップは「早朝の予約」で41%。「雨予報などの天候コンデイションが悪い場合」が39%で続いた。この2つは全セグメントで共通。
「値上げ」については、「少しでも割増するなら申し込みをやめる」という回答は全条件で30%以上。一方、「新型コロナ対策がしっかりしている」「広い座席へのアップグレード」「特別な体験ができる」場合、約4割が1000円までなら値上げを許容できるという結果になった。