グーグルは、今後数ヶ月以内に、アトラクション、現地ツアー、アクティビティなどの体験(Things to Do)が予約できるサービスの提供を始めることを正式に発表した。先行してKlookが、この機能との連携を発表していたが、グーグルとしての発表はこれが初めて。今後、ユーザーは、検索結果の一覧から基本料金やチケットのオプションなどを調べ、表示されるリンクから観光事業者などのサプライヤー側の予約画面に遷移することが可能になる。
新たに開始する「Things to Do」では、今年初めにローンチしたホテルの予約リンクと同様に、体験でもリンクの掲載でサプライヤー側に掲載コストはかからない。グーグルは、このサービスを提供するために、さまざまなOTAやテクノロジー・プロバイダーと協業。今後さらにに予約可能なサプライヤーを増やしていく考えだ。
一方、新しい広告フォーマットも提供する。グーグルでは、広告によって価格、画像、レビューなどの詳細情報をユーザーに提供することで、サプライヤーは閲覧数を伸ばし、予約の増加に繋げられるとしている。
グーグルは、この発表にあたり、体験に関する検索動向も公開。世界各地で旅行規制が続く中、過去12ヶ月の間に「近くのアクティビティ」の検索数は増加しており、「ジップライン」のような具体的なクエリは280%増、「水族館」は115%増となっているという。今回の新サービス開始は、こうした関心の高まりへの対応であり、旅行業界の回復を支援するとしている。