リクルートじゃらんリサーチセンター「マジ☆部」は、Z世代の価値観に関する調査を行った。「マジ☆部」とは、20歳前後の若者にさまざまなレジャー体験を無料で提供することで、地域・観光産業の将来需要を創出する取り組み。2011年にスノーアクティビティの「雪マジ!19」を皮切りに、これまでJリーグ、ゴルフ、釣り、温泉でシリーズ化してきた。
Z世代は、1996年~2000年代初めに生まれで「ソーシャル・ネイティブ」と呼ばれている世代。調査は今年3月19日~3月24日にかけて、男女1000人に対してインターネットを用いて実施された。
このうち、SNSに関する調査では、情報接触手段について、2014年度トップだったテレビは2021年度には3位(40.8%)に後退し、代わってSNS(69.8%)がトップとなった。しかし、それ以外の項目では大きな変化は見られないため、情報接触手段は変わっても、得たい情報やコンテンツに変化はあまりないと考えられるとしている。
利用するアプリについては、メールが64.7%から42.6%に大きく減少。一方、動画・音楽の利用率が39.8%から70.6%に大きく増加した。また、交通手段を調べる際は、ナビゲーションアプリに加え、地図アプリを利用している若者が一定数いることも分かった。
また、SNSの利用状況については、2014年度はLINE(72.4%)がトップだったが、2021年度はYouTube(87%)がトップ。LINE(86.9%)、Twitter (73%)に続いてもInstagram(65.7%)が4位となった。一方、Facebook(6.3%)は、日常使いはほぼしておらず、社会人と連絡をとるツールと認識されているとしている。
Instagramについては、大量に流れてくるフィードの中で、投稿をブックマークする機能を使う若者が多く、旅行先を探す際にもこの機能を活用する傾向が強いことが分かった。そのなかで、保存されやすい投稿例として、まとめ情報が載っているもの、情報の網羅性が高く、見返したときに、その投稿だけで内容が完結するもの、写真と文字で一目で分かる内容のものを挙げている。