エアビーアンドビー(Airbnb)は、英調査会社のエコノミストインパクト社がアジア太平洋地域の対象9カ国で実施した「持続可能なツーリズム」に関する意識調査の結果を明らかにした。結果からは、日本でも他地域と同様に「自分の旅行が旅行先の地域社会にポジティブな影響をもたらしたい」という意識が高い傾向となった。調査対象国は日本、豪州、インド、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ。オンラインで4582人(うち日本人は513人)が回答したもの
このうち、日本での結果を見てみると、「持続可能な旅行が自分にとってどれほど重要だと思うか」との問いに対し、68.6%が重要と回答(大変そう思う26.5%、ある程度そう思う42.1%)。コロナ禍における「持続可能な旅行」への高い意識が伺えた。
また、新型コロナウイルス感染拡大から1年半以上が経過した今、「コロナウイルスの感染拡大は、旅行への考え方に大きく影響したと思うか」との問いに対しては、約6割の方がそう思うと答えた(大変そう思う24.8%、ある程度そう思う33.5%)。
さらに、次の旅行計画を検討する際に重要だと思うのは、「自分が費やすお金が、地域コミュニティに良いことかどうか」(45.8%)、「地域の人々にポジティブな影響を与えるかどうか」(53.0%)、「自分が旅行する際に地域経済に貢献しているかどうか」(54.8%)と回答するなど、旅行先の地域コミュニティへの意識の高さも見られた。また、45.6%が「旅行は、普段とは異なるコミュニティや文化に有意義に触れることができる手段であると思う」と答えた。
アジア太平洋地域全体では、3分の2以上が「旅行をする際には、旅行先の人々にポジティブな影響を与えることが重要」と回答。58%がオーバーツーリズムに加担しないことが重要と答えた。
60%以上が「今後旅行先では地域コミュニティの経済に留意したお金の使い方」を意識し、約60%が「地域コミュニティへの貢献」を意識すると回答。さらに、ほぼ3分の2が「旅行は地域コミュニティやその地域の文化と有意義につながる方法として重要」と答えた。