婚活大手IBJ、傘下の旅行業「かもめ」を売却、風の旅行社・原優二氏に全株式を譲渡

婚活サービス大手IBJ社は、グループ会社であるかもめの全株式1300株を、風の旅行社代表取締役・原優二氏に2021年12月29日付で譲渡する。譲渡額は非公表。

かもめは1990年8月設立。かもめツアーとして中南米、北米、北欧アフリカなど海外旅行を手広く手がけ、2016年にIBJの傘下となった。しかし、昨年から新型コロナウイルスの影響で海外旅行が実質的に制限されており、ほぼ休業状態にあった。旅行事業の価値存続のため、豊富なノウハウを持つ原氏のもとで再成長を目指す。

原氏はトラベルボイスの取材に対して「かもめは歴史があり、南米をはじめ着実な実績を築いてきた旅行会社。コロナ禍でまだ具体化できないが、様子をみながらその事業基盤を活かした展開を進めたい」などと話している。従業員の引き受け等はない。

かもめの資本金は8000万円。2019年12月期決算は35億9100万円の売上高、3400万円の純利益を上げていたが、コロナ禍で2020年12月期決算は、売上高6億9800円、営業損失2800万円、最終損益は6800万円の赤字に落ち込んでいた。IBJは2016年12月に約4億円でかもめの全株式を取得し、旅行事業に参入していた。

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