観光庁が発表した宿泊旅行統計調査(速報)によると、2021年11月の日本人延べ宿泊者数は、前年同月比3.8%減(2019年同月比13.1%減)の3529万人だった。10月の2019年同月比21.4%減からはマイナス幅が7.3ポイント改善した。
11月の客室稼働率は全体で46%となり、前年同月差では0.7ポイント上昇。2019年同月比では約20ポイントの減少だった。施設別では、旅館が34.1%(2019年同月比7.8ポイント減)、リゾートホテルが41.2%(同16.3ポイント減)、ビジネスホテル56.9%(同23ポイント減)、シティホテル50.6%(同31.9ポイント減)だった。いずれも、10月からは改善しており、ビジネスホテル、シティホテルは前年同月の稼働率を上回った。
なお、10月の都道府県別延べ宿泊者数をみると、前年同月比でプラスとなったのは、富山県(5%増・26万3730人泊)、山梨県(3.6%増・50万760人泊)、愛知県(11.3%増・121万420人泊)、大阪府(2.3%増・185万1140人泊)、徳島県(5.6%増・15万4680人泊)。トップの東京都は、前年同月比1.7%減、2019年同月比では51.1%減の339万3390人泊だった。客室稼働率が最も高かったのは、島根県の58.6%、最下位は京都府の29.9%だった。