全国1000施設以上の宿に泊まれるサブスクサービス「HafH」を運営するKabuK Style社と、JALおよびジャルパックは、2021年8月~11月の期間に実施した「航空サブスクサービス」実証実験について、利用者の属性や利用動向、参加目的など、その実証から得られたデータを公表した。今後、得られたデータをもとに、2022年中に「航空サブスクサービス」実証実験第2弾を実施する計画。
データによると、参加者の平均年齢は37歳で、20代の参加者が全体の33%で一番多く、次いで30代の27%となり、HafH会員の年代構成よりもやや若い傾向を示した。また、参加者の職業では、会社員が68%と最多となり、リモートワークの拡大により、会社員でも週末だけでなく、平日の旅行を取り込むことが可能であることを示す結果となった。
参加目的(複数回答)については、観光が最も多く82%。一方で、ワーケーションが50%、ビジネスが16%など観光だけの旅行でない参加者が半数以上いた。また、一人当たりの平均回答数は2.4項目となり、複数の目的を併用した使い方が行われていることも分かった。
この実証実験では、3回の往復航空券がセットになっていたが、41%の参加者が購入時に行き先をまったく決めておらず、3回全部の行き先を決めていた参加者は20%にとどまったことから、行き先を完全には決めずに購入の意思決定をしていた割合は80%にものぼったことも分かった。
このことから、航空サブスクサービスでは、まずは旅行へいくことだけを決めてから、行き先は後から決めるという購買行動が確認されたとしている。
行き先については、JALグループの旅客割合と比較すると、JALグループでは37%の新千歳は13%に、那覇は28%から18%に、それぞれ減少。航空サブスクサービスでは、利用が分散している状況が確認された。
このほか、75%の参加者が申込時には予定していなかった予定外の地域に旅行をしたと回答。行き先は後で意思決定するという航空サブスクサービスの特徴が浮き彫りになり、新たな需要を創出する可能性があると指摘している。さらに、75%が「再度訪れたいと考えている地域がある」と回答しており、将来的なリピーターになる可能性も示す結果となった。