国土交通省が毎年実施している「テレワーク人口実態調査」によると、2021年度の雇用型テレワーカーの割合は、新型コロナウイルス対策として急増した昨年度と比べて、さらに約4ポイント増加し27.0%になったことがわかった。どの地域も昨年度に引き続き上昇し、特に首都圏では大幅に上昇し、42.3%となった。
今後については、約89%が継続意向があり、その理由は「新型コロナウイルス感染症対策として」が約49%で最大となった。また、感染収束後についても、約84%が継続意向。理由は「通勤時間の有効活用」(約43%)が最も多く、「通勤の負担軽減」(約30%)が続いた。
また、テレワーク継続意向ある雇用型テレワーカーのうち、主にテレワークを実施したい場所は、最大が自宅で約84%、次いで共同利用型オフィスなどが約9%となった。
首都圏と地方都市圏における通勤時間別テレワーカーの割合を比較すると、両地域とも通勤時間30分未満のテレワーカー割合は低く、地域差は相対的に小さい。また、通勤時間が長いほどテレワーカーの割合が高く、首都圏でテレワーカー割合が高くなった。
テレワークと企業規模との関係では、企業規模が大きくなるほどテレワーカーの割合が高い傾向にあり、企業規模が大きいほど昨年度からの上昇幅も大きくなった。