京都市観光協会(DMO KYOTO)は、2022年5月の市内108ホテルの客室稼働率が、前年同月の13.5%から36.4ポイント増の49.9%になったことを明らかにした。前月(4月)の47.1%からは2.8ポイント増となり、3か月連続で40%を超える水準となったが、コロナ前の2019年同月比では、依然として33.2ポイント減にとどまった。
同協会では、外国人不在の影響は依然として大きく、3年ぶり行動制限の無いゴールデンウイークで賑わったものの、中旬以降は平日を中心に稼働率が伸び悩む結果となったとしている。
5月の日本人延べ宿泊数は47万2977泊となり、4月の39万8534泊からは18.7%増となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は356.5%増、2019年同月比は59.4%増。
5月の平均客室単価は1万3371円。前年同月比では29.2%増、2019年同月比では22.8%減。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標で1室あたりの売上高に相当する)は6672円となり、前年同月比では377.6%増となったものの、2019年同月比では53.6%減となり、コロナ禍前を大きく下回る状況が続いている。
また、市内主要旅館29施設における稼働率は64%となり、4月の30.4%から33.6ポイントと大幅に上昇した。コロナ禍に入ってから60%を超えたのは初めて。今年は修学旅行が催行されたことで、日本人宿泊数はコロナ禍前と同水準となり、修学旅行を受け入れている施設の稼働率が高まった。
このほか、7月以降の稼働率は、祇園祭や宿泊キャンペーンの影響で上昇する可能性が高いとして、5月時点で7月は34.7%、8月は51.7%と予想している。