観光庁が発表した主要旅行業者43社・グループの2022年6月旅行取扱状況(速報)によると、総取扱額は前年同月比271%増の1990億2549万円だった。コロナ禍の影響がない2019年同月比では50.2%減。5月の62.4%減からは改善した。
取扱額の大半を占める国内旅行は、前年同月比270.6%増、2019年同月比20.8%減の1735億6553万円。海外旅行は237億3949万円で、水際対策の緩和に伴い、前年同月比では393%増と大きく伸びた。日本の旅行会社によるインバウンドは、前年同月比では13.7%減、2019年同月比90.9%減の17億2048万円。観光目的の入国が一部認められたことで、減少幅は若干改善した。
国内旅行の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は371億5450万円。前年同月比では約4倍と大きく伸びたが、コロナ前との比較では半減レベル。取扱人数は前年同月比317.5%増、2019年同月比47.9%減の118万8085人だった。海外は募集型企画旅行が徐々に再開されたことから、取扱額は前年同期の約970万円から1億1919万円に増加。取扱人数も前年同期の240人から341人に増加した。インバウンドの取扱額は59万円。
主要各社・グループの6月の総取扱額を2019年同月比でみると、JTB7社が49.8%減の698億8191万円、KNT-CTホールディングス4社が50.3%減の209億2466万円、日本旅行が52.9%減の167億962万円。海外旅行の比率がもともと高いエイチ・アイ・エス(HIS)は依然として82.7%減の61億385万円に落ち込んでいる。