大手旅行43社の旅行取扱い額、7月は海外旅行が前年比6倍に、インバウンドは制限緩和の効果見られず　―2022年7月（速報）

観光庁が発表した主要旅行業者43社・グループの2022年7月旅行取扱状況（速報）によると、総取扱額は前年同月比160.5％の1803億3190万円だった。コロナ禍の影響がない2019年同月比では44.1%。

取扱額の大半を占める国内旅行は、前年同月比187.3％、2019年同月比65.7％の1487億4474万円。海外旅行はパッケージツアーが徐々に再開されたことから、前年同月比572.8%の300億6309万円と大きく伸びた。日本の旅行会社によるインバウンドは、6月10日から観光目的の入国が一部認められたが効果は限定的で15億2407万円だった。

国内旅行の旅行商品ブランド（募集型企画旅行）の取扱額は517億6968万円。前年同月比では約3倍となったが、コロナ前との比較では依然として55.3%。取扱人数は前年同月比270.7%、2019年同月比55.3%の147万3517人だった。海外の取扱額は前年同期の0円から3億3681万円に増加。取扱人数も前年同期の0人から906人に増加した。インバウンドの取扱額は270万円。

主要各社・グループの7月の総取扱額を2019年同月比でみると、JTB7社が47.1％の659億1681万円、KNT-CTホールディングス4社が44.8%の173億8140万円、日本旅行が48.7％の173億3266万円。海外旅行の比率が高いエイチ・アイ・エス（HIS）は依然として23.3％の91億4879万円に落ち込んでいる。