エティハド航空は、2022年11月11日からエジプトのシャルム・エル・シェイクで開催される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に合わせて、COP27の代表団を運ぶワシントンDC/アブダビ便で、ゼロエミッションフライトを実施する。
このフライトは、通常のワシントンDC/アブダビ便をシャルム・エル・シェイク経由で運航。機材はポーイング787。ワールドエナジーと共同でSAFブック・アンド・クレーム方式を活用する。
この方式では、エティハド航空がワールドエナジーが提供するSAFを購入(または予約)。そのSAFはロサンゼルス国際空港の燃料システムに納められ、同空港を発つ他の航空会社のフライトで使用される予定。実際のフライトでは、通常のJetA1燃料が使用される。ブックアンドクレーム方式は、SAFのインフラと生産能力が追いつくまでの間、世界の航空業界がSAFを利用できるようにするための応急的処置。
SAFの価格はJetA1の約4倍となるため、追加コストは、政府補助金が50%、Corporate Conscious Choiceプログラムが28%、Etihad Guest Raffleが22%負担する予定だという。