HIS、今秋の海外旅行予約は25%が「ひとり旅」、割合低下も底堅い需要、間際予約への集中は解消傾向

エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、海外一人旅の予約動向をまとめた。2022年9、10月に海外旅行(パッケージおよび航空券)を申し込んだ顧客から一人旅を抽出したもので、コロナ前の2019年、コロナ禍の2020年、2021年と比較した。

これによると、2022年秋の一人旅の割合は25.2%。2019年の14.2%から大幅に増加したものの、2020年の30.8%、2021年の38.3%からは減少しており、コロナ禍を経て複数人での旅行者も増えている傾向が表れた。しかし、コロナ禍以降、感染リスク対応や感染予防など、旅行者が気にかける点がさらに増えたことから、HISは気軽に参加できる一人旅への需要は依然として高いと分析している。

また、今年の一人旅の人気旅行先トップはソウル。バンコク、マニラが続き、4位には釜山がランクイン。釜山が2019年の10位から急アップした背景には、世界的に人気のグループによるコンサートが開催されたことが挙げられる。

年代別では、レジャー旅行が回復しつつある今年は50代・60代の動きが活発化。男女比はどの年もほぼ半々から女性の比率が若干高い傾向があるが、20代に限ると、女性が約68%と他の年代より女性比率が大きくなっている。

一人旅の年代別(報道資料より)購入商品については、航空券単品または航空券とホテルを個別に購入する一人旅が多い。パッケージツアーでは宿泊ホテルで一人部屋追加代金が必要になるためとみられる。HISでは、2019年の比率と今年の比率は同程度になっていることから、 商品ニーズはコロナ前に戻っていると見ている。

一人旅の購入商品(報道資料より)このほか、予約時期については、コロナ禍とは異なり、国際線の運航再開など先の予約が立てやすい環境になってきたことから、間際予約に集中することはなく、2、3か月先の予約が主流になっているようだ。

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