日本政府観光局(JNTO)によると、2022年10月の日本人出国者数(推計値)は34万9600人となった。8月以降、3カ月連続で30万人を超えたが、前月(2022年9月:31万9165人)と比較すると、10月は約3万人の増加に留まった。日本政府は10月11日から入国者数の上限を撤廃したが、出国者数は前月の約2.5倍に増加した訪日外客数(49万8600人)ほど、すぐに変化は表れなかったようだ。
日本発の国際線実績(航空データ:OAG社)を見ると、国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の便数は、前年比143.5%増の6518便、座席数は135.8%増の154万2387席。便数は前月(5435便)から約1000便、座席数は前月(約130万席)から約24万席増加しており、各航空会社の日本路線の回復への期待がうかがえる。
なお、10月の日本人出国者数を2019年同月と比べると、79.0%減(2019年同月の実数:166万3474人)だった。
直近の日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。