大手データ分析会社のグローバルデータは、フランスへの国際観光客数は2025年までに年間約9370万人に達するとする予測を明らかにした。国外からの観光客数で、フランスは2021年にスペインにトップを譲ったが、再度世界一に返り咲くと予測している。
フランスは2019年に約8810万人でトップ。パンデミックの中、2021年はスペインに抜かれ、2022年も約6600万人にとどまった。グローバルデータによると、2022年から2025年にかけての海外旅行者の到着数は年平均12.1%で成長すると見込まれている。
一方、ライバルとなるスペインは、2021年に約2630万人の外国人旅行者を受け入れた。2022年から2025年にかけて、フランスを上回る年平均12.2%で成長すると見込まれ、2025年には約8950万人に達すると予想されている。
グローバルデータでは、今後の西欧の旅行需要拡大に向けては、欧州委員会が計画している「超高速鉄道網」の整備が鍵になると見ている。この鉄道は、ポルトガルのリスポンからバルト海沿岸を通りフィンランドのヘルシンキまでの約8000キロを結ぶもの。ポルトガルとヘルシンキ間では、スペイン、フランス、ドイツ、デンマーク、エストニア、リトアニア、ポーランドを走ることになっている。