GW旅行者数2023の予測、国内はコロナ前と同水準で2450万人、海外は2割から3割の20万人、JTBが推計

JTBは、今年のゴールデンウィーク(2023年4月25日~5月5日)における宿泊旅行の動向見通しをまとめた。出入国における水際対策の緩和が進み、国際航空便や国際クルーズ船の運航再開の動きが広がっていることから、今回は3年ぶりに海外旅行についても見通しを算出した。

各種経済指標、交通機関各社の動き、宿泊施設の予約状況、各種の定点意識調査などをもとに、総旅行者数を2470万人、総旅行消費額を9040億円と推計。このうち、国内旅行については、旅行者数が前年比153.1%の2450万人(2019年比102%)、総旅行消費額はほぼコロナ前と同水準の8526億円、平均費用は同100.9%の3万4800円(2019年比96.9%)と算出した。

海外旅行については、旅行者数が前年比400%の20万人(2019年比21.5%)と推計。2019年は10連休だったこともあり海外旅行者は増加したが、コロナ禍前まで10年間の平均と比較すると、3割超回復している。総旅行消費額は2019年比20.6%の514億円、平均費用は同95.9%の25万7000円と予想した。

海外はハワイと韓国が人気、国内は1泊が最多

旅先については、国内は「関東」が最多で20%、次いで「近畿」(16.8%)、「東海」(10.6%)、「九州」(9.4%)となった。海外では、ハワイおよび韓国が人気。

国内旅行の旅行日数は、「1泊」が最も多く39%。前年から2.8ポイント増加した。「2泊」(33.6%)も1.0ポイント上昇したが、「3泊」(15.4%)以上はすべて前年を下回った。

同行者については、「夫婦のみ」が最も多く24%。次いで「子供づれ(中学生までの子供がいる)の家族旅行」(23.3%)。「(母娘、三世代等の)その他の形態の家族旅行」(12.1%)を加えた家族旅行の合計は前年比で0.5ポイント増加し59.4%となった。一方、コロナ禍で増加傾向にあった「ひとり」(16.3%)は1.7ポイント減と2年連続で減少した。

一人当たりの旅行費用で最も多かったのは「1万円~2万円未満」で全体の22.4%で、前年よりも1.4ポイント減。一方、「2万円~3万円未満」(20.7%)は前年より2.9ポイント増加した。

利用交通機関では、「自家用車・レンタカー」が前年比3.8 ポイント増の65.8%。「鉄道」も同2.5ポイント増の41.3%となった一方で、「航空機」は同4.5ポイント減の16.1%となった。

宿泊施設については、「ホテル」が同9.0ポイント増の52.9%。コロナ禍では「キャンプ場・グランピング・キャンピングカー・車中泊など、アウトドアに関する宿泊」(3.7%)や「民泊・貸別荘」(1.0%)が増加傾向にあったが、いずれも減少する結果となった。

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