KNT-CTホールディングスは、傘下の近畿日本ツーリストとクラブツーリズムの販売状況を踏まえ、2023年ゴールデンウィークの国内・海外旅行の動向を発表した。
国内旅行は、2023年4月3日時点における近畿日本ツーリストの販売高(対象:2023年4月28日発~5月8日着)をもとに発表。昨年は3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークとなり、国内需要が活発化したが、今年の販売高は前年比2.5倍とさらに大幅な回復傾向となっている。
旅行先のランキングでは、1位千葉県、2位、北海道、3位、沖縄県、4位大阪府で、人気テーマパークのある旅行先のほか、北海道や沖縄が上位にランクイン。飛行機や新幹線を利用する遠方への旅行が人気だ。
また、伸び率のランキングでは、1位大阪、2位東京都、3位福岡県、4位神奈川県で、なかでも大阪は約7倍、東京は約5倍と大幅に伸長。地方居住者の都市部への旅行が急回復している。こうした遠方への旅行や物価高の影響もあり、国内旅行の平均旅行代金の単価はコロナ前を上回り、2019年同期比1.2倍になっているという。
海外旅行は、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムの2023年4月3日時点における予約人数から、人気方面を発表。近畿日本ツーリストでは1位ホノルル、2位ソウル、3位グアムなど、短期間の旅行が可能な近場の方面が上位であり、家族での家族旅行が増えているという。
一方、クラブツーリズムの人気方面は、1位インド、2位UAE(ドバイ、アブダビなど)、3位台湾、4位イタリアで、秘境エリアや欧州などが人気。5位には中欧(オーストリアやチェコなど)が入ったほか、ウズベキスタンやイスラエル、ブルネイなども人気も高いという。この傾向についてKNT-CTでは、久しぶりの長期休暇を海外旅行で楽しもうとする海外旅行を趣味とする旅行者が、よりリピーター向けのツアーを選んでいることが要因だとみている。
このほか、2023年3月から運航再開となった外国船の日本発着クルーズにも、多くの予約が入っているとしている。