観光産業の景気感、2023年4月は過去最高を更新、全産業比でも上回る、一方で人手不足による機会損失も発生

帝国データバンクの調査によると、観光産業の景況感を表す観光DIは2023年4月に48.4と前月から1.9ポイント増加し、2002年5月の調査開始以降で最高を更新、新型コロナによるダメージから脱する傾向が見えてきた。全産業ベースの景気DI(44.6)と比較しても、観光DIは3.8ポイント高く、2カ月連続で上回った。

観光DIの内訳をみると、「宿泊サービス」は62.1で前月比2.6 ポイント増となり過去最高を記録。ゴルフ場や劇団、テーマパークなどを含む「文化サービス/スポーツ・娯楽サービス」も同3.1ポイント増の59.8で過去最高となったほか、外食などの「飲食サービス」(50.0、同1.4ポイント増)は2015年8月(50.3)以来、7年8カ月ぶりに50台に達し、「旅行代理店その他の予約サービス」(48.4、同1.8ポイント増)が続いた。

一方、「旅客輸送サービス/輸送設備レンタルサービス」は同2.1ポイント減の47.9で唯一悪化。企業からは「従業員(乗務員)不足が響いた」との声も聞かれているという。

帝国データバンクでは、観光産業の企業からは、新型コロナの収束や全国旅行支援などを受けた人出の増加が大きなプラス効果をもたらしている一方、「宿泊サービス」や「飲食サービス」などでは厳しい人手不足に直面、機会損失も発生していると分析。そのうえで、今後、観光産業の景気は緩やかに拡大していくと見込まれるとしている。

帝国データバンク報道資料より

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